地球の遊び方~海外風俗情報 タイの風俗から南米の置屋まで

読者の海外風俗体験記

第205回  スワイパー日記  by ぺー

バンコク発のフライトは朝早かった。

まだ薄暗いうちに、私はパッポン前でタクシーを拾い、空港へと向かった。

フライト時間はわずか1時間なのにタイ航空は機内食を差し出す。意地でも食事を取らせようという感じだ。幻の国の空港は、国際空港というよりバスターミナルと思えるほど貧相なものであった。 ビザ取得で少し時間を食い、空港前では客引きの嵐。適当にバイタクを捕まえ、「セントラル・マーケットまで5ドルで頼む」といった。

27歳にして、私は絶望していた。一流会社に入り、それでも何も満たされない生活を続けていた。しょっちゅう海外に出かけたが、いつもありきたりな旅行に徹していた。今回は違ったものにしたかった。

ホテルはインターネット・幻の国(以下、情報と呼ぶ)で知識を仕入れており、ソリヤかオキデーかチャイウーのどれかにしようと考えていた、結局、その場の気分でなんとなく「ソリヤ・ホテル」とバイタクに告げ、そこに泊まることになった。部屋は20ドル。風呂もエアコンもテレビも冷蔵庫もついでにベッドの前に巨大な鏡もあり、文句をつけるところはない。

しばらく休んだ後、目的地を目指すことになった。ホテルを出ると、ホテル前の客引きバイクタクシー連中が声を掛けてくる。そのうち眼鏡をかけた、若かった時のガンジーのようなバイタク兄ちゃんを選び、走り始めた。

幻の国ではバイクは1日借り切るのが便利(相場は1日10ドル程度)だそうで、私もこの兄ちゃんに世話になるのかな、と思った。彼は行き先も聞かず走り始めたが、「旦那、ところで何処へ行く?」と聞いてきたので、私は一言で答えた。

「スワイパー」

30分はかかったろうか。左右に竪穴式住居のような建物の村落を見ながら、デコボコ道をただひた走り、スワイパーに着いた。入り口には噂の巨大な看板が。「コンドームを使いましょう」と日本語の文字も目に入る。

バイタク兄ちゃんに、とりあえず村を一周してくれと頼む。門を左に曲がると、右手にビリヤード場があり、すぐ右に曲がると、通りの左右に置き屋がびっしり並んでいる感じだ。バイクが近づくと女の子が一斉に手を振る。は、恥ずかしい…。

ここで気づいたのは、客が異様に少ないこと。日本人の姿など皆無である。時間が早すぎたのか、盆のシーズンをはずしたからか、村を回っているのが自分1人のような気がしてくる。 バイクで素早く周りながらも、店頭にいる女の子をチェック。1人「う、かわいい」という子を発見。

高校生のように若い。少し気がひかれたが、バイタクの兄ちゃんに、村の門まで戻るように指示した。

実は、入る店はもう決めていた。情報によると「門の前にある立派な店」の評価が高かったからだ。その「立派な店」は直ぐにこれだと分かった。店に入ると中のほうに連れて行かれる。

バイタクの兄ちゃんと一緒に、別室に通される。室内一面ピンク色だ。店長が入ってきた(これが、情報に載っていた店長か。韓国人みたいな顔つきだな)。店長に、私は一言「ヤング・ガール」と希望を伝えた。

すぐに女の子二人が入ってきた。まず手前の子に目がいった。はっきりいって若い。中学生とも高校生ともとれる。しばらく眺めていたが、顔は御世辞にもかわいくない。そこで向こう側に座った子に目を向ける。こちらはなかなかかわいい。幼さも十分。ただ顔全体に塗った白いおしろいと、アイラインのどぎつい化粧が、やや野暮ったい印象を残す。

私はこういう場において結論を急いでしまう悪い癖がある。情報ではホテル持ち帰り前にショートで試せと書いてあったのに、他の子も見ずにこの子を連れ帰ろうと決心していた。

「O.K.向こう側の子だ。」

指を差して言うと、その子はすぐ私の側に寄ってくる。腕を掴んで頬擦りを始めた。なかなか可愛らしい。歳を店長に聞くと17歳とのこと。犯罪になるか微妙な年齢である。私は「キャニュースピークイングリッシュ?」ときいたが答えは「ノオウ」。英語はしゃべれないのか。

値段交渉に入る。ここで店長の言い分は、なんと「ワン・ハンドレッド・ダラー」。相場の5倍増しだ。はっきりいって足元を見られている。冷静さを保っていた私は、当然拒絶反応を示した。

店長はこちらが若い子狙いであることを見透かしている。さらにこの子は入って間もないようなことを言ってきた。また店に入った時間がまだ午前中の11時頃ということもあった。もっともな言い分もあるが、それにしてもボリ過ぎだ。他にも店はたくさんある。しかし心の中ではこの子に決めてしまった。そこで私の思考回路は瞬時に「50ドルまで値切り、それでだめなら他の店に行く」と計算した。

バイタク兄ちゃんは怒っていた。英語で「百ドルなんてふざけている。他の店はみんなずっと安いぜミスター。」と私の横で言っている。とりあえず店長との交渉を開始した。

「百ドルは高すぎる。50ドルだ。」店長も負けていない。「ノーノーノー、この子はまだ来たばかりだ。100ドルだ。」再三のやり取りの後、値段は少しずつ下がってきたが、それでも70ドルまでしかならない。その間この子はずっと私の横で頬擦りをしてくる。うーんかわいい。しかし法外な値段で連れて帰るわけにいかない。私は交渉妥結ラインを心のなかで60ドルにあげながら、これでだめなら他の店に移る決心をしていた。

「60ドル。これがこちらのベスト・プライスだ。」ボキャブラリーが貧困で、よくわからない英語を発する私に対して店長は「ノーノー」。私はついに席をたった。女の子の腕をそっと放し、バイタク兄ちゃんと一緒に玄関に向かう。すると店長が追いかけてきた。やっぱりな。店長は「この子を60ドルでだせるかどうか、奥さんに相談しなければいけない。」と言う。

情報ではこの店の夫婦仲があまりよくないと聞いていたが、それを垣間見させる光景だ。それにしても、そこまでするのはこの子は本当に価値が高い子とされているのか?。

奥さんがやってきて、「この子を60ドルで連出すのかい?」と渋い表情であったが、了解を取れたようだ。この瞬間、彼女を今晩、ホテルに連れ帰ることが決定した。

「女の子を外出用の服に着替えさせるから、少し待っていろ。」といわれ、玄関で待つ。バイタク兄ちゃんは、あきれた感じで、「60ドルなんてばかげているぜ旦那。他の店ではみんな20ドルさ。」と言っている。私は「いや、主人に足元を見られているのはわかっていたが、私はあの子を気に入ってしまった。」と正直な気持ちを彼に伝えた。

しばらくして着替えた女の子が出てきた。上は黒のTシャツ。下は黒のぴっちりしたパンツ。青のキャップを被っている。なかなかいかした格好である。バイクに乗り、バイタク兄ちゃん、若い(というか幼い)女の子、そして私とバイクの3ケツが走り始める。その格好は、少し奇妙で、現地の人から見れば、この3人がどういう状況で走っているか、一目でわかる恥ずかしい光景であった。

トンレサップ川を左手にしながら、デコボコ道を走る。道の穴を避けて走るため、スピードはかなり遅い。同じ道を走る現地人に何回も、我々は振り返られた。情報によると、現地人のベトナム人に対する反感意識は強く、このような状況を人目にさらすのはよくないと考えたので、彼女の脱いでいた帽子を目深に被らせ、色白の顔がよく見えないようにした。

私は女の子を前に乗せ、バイタク兄ちゃんの肩に手を乗せていたのだが、彼女はしょっちゅう私を振りかえり、頬摺りをしてくる。ほっぺがモチのように柔らかい。さらにキスもしてくる。もう交渉は終わったのに。60ドル出したことがよほど嬉しかったのか、このスケベな日本人男を気に入ったのか…。

スナイパー村では冷静だった私も、女の子を連れ帰ることが確定して、その女の子を目の前にして帰っていると、さすがに少し興奮してきた。この幼い子を明日の朝まで、どうしようが自分の思うままである。考えてみれば凄いシチュエーションである。

そうこうしているうちに女の子は私の手を掴み自分の胸のあたりにまわしてくる。プックリした胸の柔らかみが感じられる。私は少し感動しながらホテルへの道を走った。

ホテルに着く前に私はバイタクの兄ちゃんに頼んで、セントラル・マーケットに寄ってもらった。そこで入浴用のフェイス・タオルと、歯磨き粉(昨日のバンコクのホテルにおいてなかったので、歯を磨いていなかった)を買い、ソリヤ・ホテルに向かった。

私は幾分興奮しながらも、疲れも感じていた。朝がとにかく早かった(5:30起き)ので、女の子と一緒でもなんでもひと寝入りしたかった。バイタク兄ちゃんに「少し寝るから」と言い残し、ホテルに入った。 フロントに入ると、女性の受付3人(全員現地人)に当然ながら連れ込みの光景を見られる。恥ずかしいが、情報ではこの宿は連れ込みO.K.ということなので、私もやや開き直って堂々と入った。

部屋に入る。女の子は部屋に入るなり紙とボールペンを要求して、何か書き始めた。それによると「あなたは60ドルを払ったが、そのうち20ドルはバイタク野郎がリベートで抜き取っている。」ということをいっている。

彼女はバイタク兄ちゃんが嫌いらしい。そういえばホテルに帰る途中で、彼女はバイタク兄ちゃんの背中を指し何度もしかめ面をしていた。バイタク兄ちゃんは基本的にマアマアいいやつだったので、私は置き屋の店長が店の取り分を、バイタクに渡しているのだと女の子に言っているのだろうと考えた。

私は彼女に「わかったわかった」というそぶりを示した。彼女は私の顔をじっと見て、ニコッとして私の体に抱きついてきた。両手でグッとしめつけられる。情報では連出した後、態度が急変する女の子がいるというが、この子は逆に益々可愛くなる。私は暑くて相当の汗をかいておりシャワーを浴びたかったので、女の子に「シャワーを浴びよう」と英語とジェスチャーで示した。

私が風呂にお湯を溜めて(お湯は生ぬるい。浴槽の栓は隙間ができて湯はあまり溜まらない)、部屋に戻ると女の子はもう服を脱いで、上半身裸になっている。 きれいな体だった。胸は小ぶりだが形は良く、乳首はピンク色である。肌はきれいで、日本人以上に真っ白であった。黒のパンツを脱ぐと、下着は紺の、ヒモパンのような形で、いかにも東南アジアの情婦がはきそうなものでややがっくり。

全身裸になると、下の毛はやや薄めだがきちんと生えている。お腹が少し出ている。栄養状態が良くないのだろうか。後ろ姿を見ると、お尻の形などはまだまだロリ体型で、高校生として十分通用するものであった。

スワイパーでは野暮な化粧をしていた彼女も、風呂に入る前に化粧を落とした。このほうがずっとかわいい。よく見ると紙を少し茶色に染めており、オシャレな一面も見て取れる。 風呂に一緒に入る。私は女の子の体を石鹸で洗ってあげる。女の子も私の体に石鹸を塗りつけ、体全体、チンポからケツの穴までご丁寧に洗ってくれた。

風呂から出て、ベッドに2人で横になると、女の子は抱きついてきてキスをしてくる。そう言えば私は昨日の朝以来歯を磨いてなく、おそらく口は臭いだろう。私は女の子に「ちょっと待って」といって洗面所にいって歯を磨いた。それを見て女の子も持参した歯ブラシで歯を磨き始めた。なかなかかわいい光景である。 (中略)

昼飯を食べていなかったので、彼女もお腹が空いているのではと思い、近くの餃子館に行こうと考えた。色白の子を連れて町を歩くと危険だと知っていたが、ホテルの中だけでは彼女も退屈だろうと考え、彼女の手を引いてホテルの外へ出た。

ホテル前では例のバイタク兄ちゃんが待っており、よう旦那、と近づいてきた。私は彼がややうざったくなってきており、近くの店に行くだけだったので、その旨伝えて彼女と2人で餃子館へと歩いた。 歩きながら、本当は手をつなぐなり肩を抱くなりしたかったのだが、それは余りに目に付くので、そっと手を引いて歩いた。まるで初めてデートをする男女、という感じのぎこちない2人であった。

餃子館に着く。情報でも有名な店だ。私は飯を食ってとっとと寝たかったので、タイガービールを注文した。メニューを彼女に見せて、「好きなものを注文しな」といったが、彼女は「あなたが好きなものを頼んで」という。その気遣いが非常に愛おしい。

とりあえず看板メニューの餃子と、牛肉の鉄板焼きを頼んだ。非常に量が多く、食欲もあまりなかったので、大半を彼女に食べさせ、私はビールを飲んでいた。

ホテルに戻ると、またバイタク兄ちゃんが近づいてきた。彼とは1日契約のようなものであり、これ以上乗せても乗せなくても稼ぎは変わらないのだが、彼は私の信頼を得て翌日以降も使ってもらおうとしているのだろう。

部屋に入り、また2人でベッドで横になった。私は腕を伸ばし彼女を腕枕で抱きしめた。彼女もギュッと私を抱きしめる。通常の女性であればこのような姿勢を続けると腕が痛くなったりしてだるいものだが、彼女の小さな頭、小さな体はそういう負担をまったく感じさせなかった。

2人で抱き合いながら、キスを繰り返す。キスは病気が移る可能性があるので、私は軽いキスに留めていると、彼女は「あなたはキスが嫌いなの?」とかいいながら舌を突っ込んでくる。そうこうするうちに…(中略)

それからは抱き合いながら、昼寝をした。しかし私は寝付けないタイプで、この部屋のクーラーの効きが悪く、また彼女の体がやや熱く感じられ、非常に暑苦しいというのが本音であった。

私は疲れでもうろうとしながらも寝付けないままでいるうちに、彼女は私を抱きしめ、頬を私の顔につけたまま眠り始めた。彼女は寝ながらも、私の体をギュッと抱きしめたまま離そうとしない。私は手持ちぶさになり、彼女の細い腕や肩を撫でたりした。真っ白な肌がスベスベする。

彼女は片方の足を私の体に巻きつけるように乗せていた。私は右手で彼女のお尻を撫でた、というか掴んだ。余計な肉がなく、締まった感じだ。そんなことをしながら夕方(4:00くらい)まで横になっていた。

幻の国の夜は恐い、と本に書かれてあった。夜は出歩くべきでない、とも。私が女の子を連れ帰った理由の一つに、夜6時以降外出が出来ないと考えていたからだ。外国の町にきて夜1人でホテルに閉じこもるわけにはいかない。とにかく女の子と一緒に、じゃれあいながら過ごしたかった。

暗くなると外出が不可能になるので、明るいうちに食料・飲み物をゲットしようと思い、彼女を連れて外に出ることにした。玄関を出るとバイタク兄ちゃんがまた笑いながら寄ってきた。 「テイクアウトできるレストランに連れていってくれ」というと、兄ちゃんはわかったよ旦那、とかいいながら走り始めた。彼女を真ん中に挟みながら3ケツの再開である。バイクは日本がココに贈ったという立派な橋を超え、メコン川沿いをひたすら走る。

バイクで走りながらわかったが、ココの道はデコボコだが、空は非常にきれいで、気候も悪くない。風景も非常に素晴らしい。少し前まで紛争が絶えない国とは思えなかった。

相当な時間を(30分ほど)走り、この兄ちゃんはどこまで我々を連れて行くのか少し不安になったころ、道の左右に大きなレストランが見え始めた。そのうちの1件に入った。店構えが非常に立派で、かなり高級そうだ。 その地区はガイドブックの地図からははるかにはみ出した場所にあった。店の中ではバンドも演奏されており、早い時間なのにかなり賑わっている。

端の席からはメコン川が一望できる。ここで食べれば気分はいいだろうが、まだ腹は減っていなかったので、テイクアウトを頼んだ。最初テイクアウトはできないと言われたが、何とか頼む、というと了解を得たようだ。 料理が出来るのを待つ間、バイタク兄ちゃんといろいろ話をした。彼は英語が非常にうまく、聞き取れないこともしょっちゅうであった。かれは普段は教師をしていて、休みにバイタクをしているらしい。年は30歳、この国は結婚するのに金がかかる(2000ドルもかかるらしい)のでまだ独身のこと。

日本人の友人を欲しがっているらしい。我々は住所をお互い交換した。私としてもいまからこの国にコネを作っておくと良いかもしれない。彼は「今度はいつ来るのか」と聞いてくるので、確証は持てないが、「12月にまた来る」と言っておいた。「その時はここに電話をしてくれ」と電話番号も教えてくれた。

料理が出来て、ジュースとタイガービールも買い込み、レストランを後にした。かなり遠くまで来たので、すでに日が暮れ始めてきた。私は少し不安になり、「暗くなると危険だから、早く帰ってくれ」というと、彼は、大丈夫といいながらバイクを飛ばした。

ホテルに帰ったときはすでにかなり暗くなっており、バイタク兄ちゃんに「明日はいつ外出するのか」と言われたので、「8時くらいかな」と適当に答え、1日のバイタク代10ドルを渡して別れた。

部屋に戻ったが、腹はまだ減っていない。さて、いくら若くてかわいい子と2人きりという状況でも、我々は言葉で意思を伝えることは出来ない。ほとんどジェスチャーだけである。私は彼女が退屈するのではと考え、とりあえず2人でテレビを見ることにした。

テレビは異様に充実していた。衛星放送により タイ、ベトナム、CNN,中国、香港、日本のテレビまでみられる。私がチャンネルを回していると、彼女がテレビを指差し、「ベトナム」という。そしてベトナムのドラマを2人で見ることになった。

ドラマでは2人の男女が出演していた。彼女は「この2人はやがてくっつくのよ」ということをキスするしぐさで示した。彼女は、母国のテレビを見ながら何を感じているのだろうか…。

ベッドの上で私は彼女を後ろから抱きかかえながら、2人でテレビを見た。彼女はベージュのキャミソール姿に着替えており、これもなかなか可愛い。彼女は足をやや広げて、まっすぐに伸ばしていたのだが、その足はすらりと、とてもきれいな足だった。

私は情報のコピーのうちベトナム語のページを取り出し、ベトナム語で「あなたは可愛い」「ありがとう」といったまともなものから、「一発やる」「なめる」などとふざけた内容の言葉まで駆使した、可能な限りのコミュニュケーションを図った。

彼女と話していて、名前を聞いたところ、「ロン」という。私の名前を聞かれたので、短縮して「タク」と言った。ロンは「タクー」といいながら忘れないように自分の手に私の名前を書いている。また彼女は、自分の手に「17」と書いて、「あなたはいくつ?」と聞いてきたので、「27」と答えた。

8時くらいになると、彼女もお腹が空いているのではと思い、「メシ食うか?」と聞いたが、「あなたが食べたい時でいい」といってくる。まったくなんてかわいいやつなんだ。

とりあえず飯を食おうと思い、テイクアウトの食事を広げた。少し買いすぎたかもしれない。冷蔵庫で冷やしたタイガービールを取り出し、ロンに「いるか?」というとビールはいらないという。さて飯を食おうとした時、持ち帰りの箸がないことに気づいた。

困った。部屋に箸になりそうなものはないし、手掴みで食べるわけにもいかない。私はホテルの受付までいき、「頼むからスプーンを貸してくれよ。」と頼んだ。

受付の兄ちゃんはいろいろ探してくれた。すると1つだけスプーンがあった。私は何とかそのスプーンを持ち帰り、ロンに「やったぜ」と鬼の首をとったように差し出した。

私は夜になっても余り食欲がなかったので、ロンに「好きなだけ食べな」といって一つしかないスプーンを渡した。ロンはそれをもってチャーハンを自分の口に運んだ。そして次に私の口にチャーハンを運んでくれる。5種類くらいの料理があったが、ロンはあるものを食べると、次に必ず私の口に運んでくれた。そして私の口からこぼれた料理を、そのまま手で取って、自分の口に運んで食べた。

エビの殻付き料理があったのだが、ロンはそれを懸命に手でむいて、まず私の口に運んでくれた。私は、おそらくバカ面で「アーン」とそれをいただいた。バンコクではノーハンドレストランなるものが繁盛しているようだが、そんなとこにいかなくても私はロンの優しさを十分満喫していた。そして心の中で感じていた。

「なんていい子なんだぁぁぁぁぁぁぁぁ…」。

食事が終わると、彼女は床に落ちた何かを拾っている。見るとこぼれた米粒を一つ一つ拾い上げている。そこまでしなくてもと思ったが、感動したのは言うまでもない。

スワイパーでは女の子を持ちかえった翌朝は、ホテルに8時くらいに迎えのタクシーをよこしてくる。つまりその時間がタイム・リミットである。まだ夜の10時くらいであったろうが、疲れていたのと、早寝をして翌朝ごろごろしたほうが気持ちよいと考え、私はロンを連れてベッドに向かった。

さすがに寝不足がたたっており、急激に眠くなってきた。ロンと私は抱きしめあったまま、すぐに眠りに入った。私は隣に女の子を置いて寝るという時はなかなか寝付けない者であるが、この2人は出会ったその日にすでに強く抱きしめあって寝ていた。

夜中、何度か目が覚め(私の体質で、すでに老化の兆しあり)たが、ロンはとにかく私にピッタリ寄り添っている。それをみて私がロンの体を強く抱きしめると、ロンは反応して私に頬を添える。

こんな夢のような瞬間が朝まで続いた…。