バベットについて、前々から気になっていたことがありました。
WIKIPEDIAにて「マッサージパーラー」で検索をすると、説明と合わせて「これがマッサージパーラーの外観よ」的に写真が出てくるのですが、そこに出てくる写真が、なぜかバンコクでもパタヤでもなく、「カンボジア・スヴァイリエン州バベットのマッサージパーラー」。
世界中にあまたあるマッサージパーラーの中から、WIKIPEDIAがあえてバベットを挙げるのだから、きっとそこには特筆すべき何かがあるに違いない。
そんなことを妄想しているうちに、国境の街のオンナを自分の目と陰茎で確かめたくなり、年末年始のホーチミン→マカオ旅行のついでにバベットへと立ち寄った次第です。
陸路での国境越えという言葉に、自分はロマンを感じてしまう方でして、それはまだまだ経験が足りないからなのですが、ついでに知性もいちじるしく足りないこともあり「国境のカジノ街には古き良き(?)カンボジアの無法地帯が残っているに違いない」などと旅行前に自ら期待のハードルを目一杯上げてしまっておりました。
実際には期待大外しの旅ではありましたが、これから行かれる方のご参考までに報告させていただきます。
自分が滞在したのは「タイタンキング」というバベット最大手ホテルであります。経営に日本人がかんでいるらしく、ネットで検索すると日本語サイトがあり、送迎の手配までメールでできるという至れり尽くせり感。
現地でも日本語ができるカンボジア人スタッフが対応してくれるため、自分のような未熟者でも無事にたどり着くことができました。
ホーチミンシティから国境までは、車で2時間くらい。スタッフいわく「入国審査はスタッフのアシストがないとしんぱいデス」とのことでしたが、要は金次第で、少しのドルをパスポートに挟んでおけば個人で行ってもどうにかなるレベル。
白人バックパッカーの集団は正攻法で入国審査を受けていてめちゃめちゃ待たされていました。
それにしても、この国境の街のやさぐれ感、というか場末っぷりは一見の価値があります。
ベトナム側の国境の街、モックバイも大した街ではありませんが、少なくとも田んぼはちゃんと手入れがされていて、道もそれなりにきれい。
ところがイミグレーションを超えたとたんに「失敗国家ここにあり」といった風景に一変します。
物乞い、物売りは想像したほどいないものの、そもそもこの街の基幹産業であるはずのカジノ自体うまくいっていないらしく、国境から離れるほどに廃墟だらけ。
そしてあらゆる場所に散乱する不燃ごみ。荒れ放題なメインストリートを見て、暗澹たる気持ちになりつつも「こりゃあなんでもありだろう」という期待も膨らみます。
印象的だったのは、タイタンキングへ行く途中(といっても国境から車で数分)、ふと脇を見るとサッカー場くらいの空き地にビニールごみがほれぼれするほど果てしなく投棄されていて、その風景がバベットという街、というかカンボジアそのものを象徴しているように思いました。
ここから女の話。
こんな場末でやさぐれた街だけに、カジノで稼いで女を買ってというニーズがきっとあると想像していたわけですが、タイタンキングを始めとしてどのホテルを覗いてもなかなかそっち方面のニオイが感じられません。
WIKIPEDIAの写真の建物も探してみましたが、やはりどうにも見当たりません。国境の街ならホテルのロビーにコールガールがたむろしていてもよかろう、などと考えた自分は甘かったようです。
メイン客層はベトナムの富裕層で、女よりも純粋に鉄火場目当てといった雰囲気です。
治安は思ったほど悪い感じはしませんでしたが、とても夜間に出歩ける雰囲気ではなく、日中さんざん歩き回った挙げ句バイタクに案内してもらうことになりました。
英語は単語程度しか通じないので、ブンブン、ニャムニャム、この2語を頼りに。
バイタクの答えは、ブンブン20ドル。3~4倍ふっかけられていたとしても激安であることに変わりはなく、即決で行った先はなんとタイタンキングの真ん前。
何のために歩き回ったのか、無駄足を悔やみましたが、これから行く人(いればの話ですが)にとって参考になれば幸いです。ホテルを背にして道路を渡ったすぐ左にピンクの灯りがともっていて、真夜中でも余裕で歩ける距離だと思います。
さてこの売春処、中にいたのはママさんを入れて4~5人程度で、ルックスの方はというと、薄汚れた国境の街になぜこんな場違いな美人がいるのかと困惑してしまうほど、あか抜けていて粒ぞろい。
シェムリアップのトップタウンやプノンペンのゴールデン~~(名前を忘れました)で70ドルとかふっかけてくるブッサイク共に比べて、なんと美形であることか。
もっとも、彼女たちにとっては場違いであるのはわたくしの方らしく、ママさんからも女子たちからも、客商売とは思えないほどの「なんだお前ふざけんな」視線を頂戴いたしました。
シェムリアップなんかの売春処ですと外人が来たら猛烈アピールの嵐で、ところが選んでみたら手のひらを返してやる気ゼロというパターンがありがちですが、ここでは最初から笑顔は微塵もありません。
かと思うと金への執着もどういうわけか希薄で、相手を見て値段をつり上げることもなく掛け値なしに20ドル。
ちなみにこの時、自分はホーチミンで食あたりに会いかなり強い薬を飲んでいたせいか、財布からドル札を出すのもおぼつかない状態でありました。
そのせいというよりは自分が馬鹿なだけだと思いますが、1ドル札を数えて渡したつもりが間違って100ドル札を混ぜてしまっていたのです。
そうしたらなんとママさん、同じく「なんだこれは貴様ふざけんな」という目つきとそぶりで100ドル札を突っ返してきまして、その意外すぎる対応にああやはりここはプノンペンでもシェムリアップでもなくバベットなんだなと感じた次第です。
さて肝心のオンナですが、最初に自分が選んだのは、マカオでも滅多にお目にかかれないレベルの越南明星級小姐、20歳。黒髪、色白、腰高、安産尻。繰り返しになりますが、見た目に関して言えば文句のつけどころがない上玉であります。
これで心が通えば何もいうことはないんですが、やはりここはカンボジア、サービス精神は皆無でして、彼女は薄汚いヤリ部屋に入るとおもむろに服を脱ぎ、ダニだらけ確定なマットレスに寝転がるとカエルのポーズで股を開いて「さっさとやれ」という視線。ほれぼれするくらいのマグロっぷりです。
このベトナム小姐、化粧はちゃんとしているんですが、下の方は不燃ごみ投棄し放題の空き地よろしくケアもへったくれもないほどの剛毛っぷりで、暗いせいもあってどこに入れるんだか全く分からないほど。
探って触ると嫌がるし、突いたところで表情を変えるでもなく無反応。こんな果てまでやってきて、くっそ汚い部屋で言葉も通じない女と一体何をやっているんだかと漠々たる気持ちになりますが、逆にそれがまたよくて。
結局自分は、対人関係に難があり、元々コミュニケーションがとれない相手ならば、少なくともイーブンな関係でSEXができるから、このような遊びが止められないのだろうと思います。
言葉が通じてもどうせ心は通わないのであれば、こんなとことんコミュニケーションのないSEXも、それはそれでありじゃないか、などと自分を奮い立たせてなんとか射精に至りました。
ちなみに他の子もやはり若くて、見た目だけならホーチミンの日本人カラオケで充分通用するレベルなんですが、ホテルに連れて帰ろうがどこでやろうが、そしてチップをやるからと交渉してもマグロ姿勢は突き崩せませんでした。
金で買われていながらも、金では動かない、矛盾していますがそんな印象。
自分の少ない経験の中での話ですが、かつてはカンボジアで女を買って少し仲良くなったりすると、どの子もこの国から私を連れ出してと言わんばかりに、熱く迫って離してくれなかったものです(でもそれがサービスに結びつかないのがカンボジアらしさでもあったりして)。
プノンペンでもシェムリアップでもなまじ都会なだけに、海外の人間とカネに触れる機会がある分、そんな思いに駆られるんでしょうが、バベットはカジノの街であるにもかかわらず、人の拝金意識が比較的希薄なのかもしれません。
ああでももしかしたら、大量のドルを持っていって、VIPルームで遊んでいれば、ホテルに実は隠れていたクメール美女たちを選び放題だったりとか、そんな展開あったんではなかろうか。
日本に帰ってきて、未練がましくまたそんな妄想を膨らませている自分は、またいつかバベットを訪れることでしょう。
絶対そんなのないと分かっていながらも、何故か幻を追ってしまうのがカンボジア。この国のどこかに、まだ見ぬ楽園があることを祈りつつ。
末筆ながら、長文大変失礼いたしました。
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